まずは基礎知識として、神宮球場の概要とおおまかな年間スケジュールなどを解説します。
ざっくりと球場や観戦の様子を知る参考にしてください。
①神宮球場とは
正式名称は「明治神宮野球場(めいじじんぐうやきゅうじょう)」で、通称「神宮球場(じんぐうきゅうじょう)」や「神宮(じんぐう)」と呼ばれます。所在地は東京都新宿区の神宮外苑です。
東京都心のど真ん中にある屋外球場で、複数の鉄道路線の駅が近くにあるなど、アクセスの良さは抜群です。
球場の所有者はあの有名な神社の「明治神宮」。
1926年に完成・開場した、およそ100年の歴史を持つ伝統ある野球場です。
プロ野球・東京ヤクルトスワローズの本拠地(ホーム)球場として使用されている他、大学野球の主要球場としても使用されており、東京六大学野球なども行われています。
現在の神宮球場には建て替えの計画があり、新球場は同じ神宮外苑内で2032年の利用開始が予定されています。
写真のようなアーチ型の柱など、クラシックで伝統ある神宮球場での観戦を体験できるのも建て替えまでということもあり、ぜひ早いうちに観戦に出掛けてみてください。
②プロ野球の概要と年間のおおまかな試合スケジュール
プロ野球の試合は、毎年3月下旬から10月頃をシーズンとして開催されます。
日本のプロ野球(NPB:Nippon Professional Baseball)はセントラル・リーグ(セリーグ)とパシフィック・リーグ(パリーグ)の2つのリーグに分かれており、各リーグ6球団、合計12球団がリーグ優勝を掛けて戦います。また10月後半から11月には日本一の座を掛けて戦う「日本シリーズ」が開催されます。
神宮球場を本拠地とする「東京ヤクルトスワローズ」はセリーグのチームです。
年間の主なスケジュールは次のとおりです。
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2月:春季キャンプ(各球団がキャンプ地に宿泊し全体練習や個人練習を行う)
2月下旬~3月下旬:オープン戦(キャンプ期間中やシーズン開幕前に行われる非公式の試合)
3月下旬:シーズン開幕
5月~6月:セ・パ交流戦(通常は同一リーグ内のチームと試合をするのですが、交流戦ではリーグの壁を超えてセリーグのチームとパリーグのチームが試合をします)
7月~8月:オールスター・ゲーム(毎年日程は違うのですが、7月から8月の2日間程度に渡り、ファン投票や各チームの監督が推薦した両リーグの代表選手がチームを組んで試合をします)
10月上旬ごろ:クライマックスシリーズ(各リーグで勝率が1位~3位のチームが決定した後、日本シリーズへの出場チームを決める試合が行われます)
10月下旬~11月上旬ごろ:日本シリーズ
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細かい日程は毎年変わるので、詳細はNPBの公式サイトで「試合」を確認するか、各球団(チーム)の公式サイトで「試合日程」などを確認してください。
いつどのチームと試合をするかも試合日程で分かるので、例えば気になるチームが複数ある場合はそのチーム同士が試合をする日程を探したり(リーグを跨ぐ場合は交流戦など)、自分の行きたい日にどのチームと試合をするのかを事前に確認できたりします。
③二軍(ファーム)の球場は?
東京ヤクルトスワローズの一軍の試合は、ホームゲームであれば前述のとおり東京ヤクルトスワローズの本拠地(ホーム)球場である神宮球場で行われますが、各チームには二軍(ファーム)と呼ばれる選手の育成や調整を目的とした一軍傘下のチームが存在します。
東京ヤクルトスワローズのファーム球場は埼玉県戸田市の「ヤクルト戸田球場」です。こちらは2026年を目安に茨城県守谷市に移転が予定されています。