神宮球場で東京ヤクルトスワローズの試合を観るために、何を準備すれば良いのだろう?
そんな疑問にお答えすべく、毎年、数十試合を神宮球場で実際に観戦する筆者の視点で、必要なものやあると便利なものをお伝えしていきます。
主な座席の種類
スワチケや各種チケットサイトで観戦チケットを購入する際、席種が多くどれを選べば良いか迷ってしまうことがあります。そこで、ここでは神宮球場での東京ヤクルトスワローズ公式戦の座席種類について解説します。
レフト側?ライト側?内野?外野?
ホームベースやバッターが打つ場所(バッターボックス)からバックスクリーン(選手の名前や得点が表示される巨大なビジョンがある方向)を見た際に、向かって右手がライト側(一塁側)、向かって左手がレフト側(三塁側)になります。
神宮球場ではざっくりとライト側がホームチーム(スワローズ)、レフト側がビジターチーム(相手チーム)のファンが座るので、スワローズを応援したい場合はライトから一塁側の席を選びましょう。
一部レフト側にもスワローズファンの応援席があったり、内野はルールとしては両チームどちらのファンも座って良いことになっていますが「スワローズ側=ライトから一塁側」の席にしておけば間違いはありません。
外野席の一部には席種として「応援席」という呼称が付いている席があり、ここは各チームの応援しかしてはいけない(相手チームのグッズやユニフォームも不可)ことになっていますので、トラブルを避けるためにも席を選ぶ際には席種名に注意してください。
次に、内野席と外野席それぞれの特徴を説明します。
神宮球場では、内野席と外野席の間に選手が球場に出入りするための通路があり、双方の行き来ができないようになっています。内野席、外野席それぞれでしか売っていないグルメがあるため、内野席のチケットを持っていると外野席エリアにも入ることができますが、一度球場の外に出て入りなおす必要があります。また外野席のチケットで内野席エリアに入ることはできません。
応援のスタイルでいうと、外野席は球場全体の応援をリードする応援団に近く、積極的に応援する観戦スタイルになります。特に応援団近くの席は応援チームの攻撃中は周囲も立って大きな声を出して応援します。
内野席は外野席に比べて声出し応援なども控えめです。バッターボックスやピッチャーといった試合の流れが分かりやすいポジションに近いこともあり、試合をじっくり観ている人が多いです。応援チームの攻撃中も基本的には座って応援します。
チケットの価格はおおむね内野席の方が外野席よりも高い(一部例外あり)です。神宮球場では価格変動制(ダイナミックプライシング)が導入されており、人気の試合や残り座席が少ない場合は価格が上がるため、人気の試合の外野席がそうでもない試合の内野席よりも高い、といった状況もありますので、ご自身が行きたい日と席種、価格のバランスを見て選ぶと良いです。
席の種類について
それでは、主な席種の解説をしていきます。スワチケの「座席/価格」ページに席種と位置が掲載されています。そちらをベースにしますので参考にしてみてください。
まず、企業名(伊藤忠やマイナビなど)が付いている席種は基本的にはファンクラブ(Swallows CREW)会員が抽選で購入する席になります。
SS/S/A/B/Cといった英文字が席種名にあるチケットが通常のシートです。内野席ではSSがバックネット裏とその付近で、そこから外野にむかってSS→S→A→Bとなっていきます。外野席はバックスクリーンに近い方のスタンド前方がA、スタンド後方がBで、バックスクリーンから遠い席(内野に近い方)がCとなっています。
神宮球場でのヤクルトスワローズ公式戦においては全席指定席のため、自由席はありません。
内野SS/S指定席
ピッチャーやバッター、内野に近く、試合や選手をじっくりと観たい人に向いています。グラウンドに対して前方の席は選手に近く、打球や選手たちの声も聞こえるなど臨場感たっぷりのエリアです。後方の席はボールが飛んだ先や外野も見えるため全体を把握しやすくなっています。
内野A/B指定席
内野席の中では外野寄りの席です。全体を見つつ落ち着いて楽しめる席と言えます。
神宮球場はグラウンド内にブルペン(途中交代で出場するピッチャーが投球練習などを行う場所)があり、ブルペンや選手が球場に出入りするところを間近で見ることができます。
「パノラマルーフA/B」はバックネット裏の上部にある2階席のことです。
外野A指定席
ファウルポールよりバックスクリーン側の外野席の前方(中央通路より前)の座席です。
ファウルポールよりバックスクリーン側のスタンドにノーバウンドでボールが入るとホームランなので、ホームランボールが取れる確率がもっとも高い席でもあります。
応援団に近い席でもあるので、応援の臨場感を楽しみつつ観戦ができ、立って応援する人もいます。
このエリアのファウルポール近くには「スワって応燕シート」という着席での応援がルールとなっている席もありますので、観戦スタイルによって選んでみるのも良いのではないでしょうか。
外野B指定席
外野A指定席の後方のエリアです。このエリアのG・Hブロックあたりに応援団が位置するので、攻撃中は立って声を出しながら応援する人も多く、もっとも盛り上がるエリアです。
座席には背もたれやひじ掛けがなく、周囲の人と距離が近く一体感があるのも特徴です。価格的には安めなことが多いです。
外野C指定席
外野席の中で、ファウルポールから内野寄りのエリアです。
内野と外野の間に位置しており、斜めから球場全体を見渡せる席です。選手からの距離はありますが、応援団の声も聞こえつつ内野のような落ち着きもありますので、どちらの応援スタイルも楽しみたかったり、まだスタイルが決まっていない場合などに適していると思います。
外野席なので価格も比較的安めです。また、斜めに位置する影響で隣との間隔が比較的広いことも特徴です。
いかがでしょうか?何を中心に観戦したいかで席を選ぶのが良いですが、個人的には初めての観戦であれば、外野C指定席は内野と外野の良いとこ取りのような楽しみ方ができるためおすすめです。